周りには男達の死体が転がっている。動く者はなく、風で砂煙が上がっている。

「れいじー、生きてるー?」
物陰に隠れているのか姿は見えないが女の声。
「なんとかなー」
同じく姿は見えないがそれに答える男。

「今回の仕事はちょっとやばかったねー」
「ああ、俺達だけで殴り込みだからなあ。でも、ま、上出来なんじゃないか?無事殲滅出来たみたいだし……」
「うん……。それで、この後の休暇の事なんだけど……」
「ああ、そう言えばそんな約束もしてたな」
「……もう、すぐ忘れちゃうんだから。それでね、あのさ、謝らなきゃ行けないんだけどさ……」
「……ああ、それなら俺も……」
「なんだ、玲人もなんだ……。なんか安心しちゃった……。それなら一緒に休暇取れるね」
「…………そうだな……」
「向こうに着いたらさあ、きっとアインにも会えるよね……。そしたら3人でさー」
「…………」
「れいじー、れいじったらー……もー、人の話は最後まで聞きなさいよね……。大体レディを置いていくなんて、女心分かってないんだからー。……まあいいや、続きは向こうでやろうね……」

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後書き
ファントムのキャルエンド後です。まあ、多分皆が予想されてる展開の1つだと思います。片方だけが残るバージョンも考えましたが、それでは余りにも可哀相だと思って両方幸せに(?)しました。